やる気が出ない時、宮崎駿の言葉に救われた。
「世の中の大事なことって たいてい面倒くさいんだよ」
NHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀」で宮崎駿に密着した回で出た発言だった。
発言の経緯
宮崎駿の引退作品である「崖の上のポニョ」の制作過程に密着した番組なのだが、ことあるごとに宮崎駿が「面倒くさい」って呟くのだ。
本当にめっちゃ「面倒くさい」を呟く。絵コンテ書いてても「面倒くさい」。めっちゃ面倒くさいを連発する。
「『面倒くさかったらやめれば?』って言われたら『うるせぇ!』」ってなるらしい。
それはわからなくもないな!笑
「何が面倒くさいって究極に面倒くさい」とか言っちゃう宮崎駿に親近感が湧いてくる。
「面倒くさくないとこで生きてると、面倒くさいのはうらやましいなと思うんですよ。世の中の大事なことって たいてい面倒くさいんだよ」
世界的な映画監督でも仕事中に面倒くさいとか思うんだ。凡人の自分が仕事に面倒くさいと思わないわけがないじゃないか!とも思ったが…
大事なことは面倒くさい
何かを生み出すことは面倒くさい
「面倒くさい」の意味を調べると
手間や困難さを考えて気が進まない。面倒である。億劫だ。
参考:Weblio辞書
手間や困難が予想されることを「面倒くさい」というらしい。
これに限る。
普通の仕事でも「面倒くさい!」と感じるのは工夫が必要な仕事が多い。
映画を作ったり、アニメを作ったりするクリエイティブな仕事でなくても、何かを生み出す事は大変なのだ。
この世は「面倒くさい」でできている
世の中にあるサービスやモノは誰かの「面倒くさい」を解決するためにあるとも言える。
自分で料理するのが面倒くさいから冷凍食品やインスタント食品、お惣菜がある。
極端に言えば、服も食料も家や車も誰かが作ってくれた物を私たちは使っている。
誰かの「面倒くさい」のおかげで自分の生活があるとも言える。
成功者は面倒くさいことをしている
宮崎駿は世界的に成功している人物の一人だろう。好きな言葉ではないが「成功者」だと思う。
でも、「面倒くさくないとこで生きてると、面倒くさいのはうらやましいなと思うんですよ。」という言葉からは「成功しているように見える人は人一倍面倒くさいことをしている」と受け取れたのだ。
今、私がうらやましいと思う人たちも、いくつもの面倒くさいを乗り越えているのかもしれない。
面倒くさくても手は動かす
「面倒くさい」という言葉に、私は今までネガティブな気持ちしか持っていなかった。
「やらなくちゃいけないことがあるのにやらない自分」を肯定しちゃうような気がしていたからだ。
でも、宮崎駿は面倒くさいと言いながら手は動いている。映画は完成に向かっているのだ。
これが、偉大な映画監督と凡人の違いなのだろう。
面倒くさい、だからやらない…
面倒くさい、でもやる!
この選択の違いが自分の生きる道を左右するんだろうな。
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