【骨髄提供体験談③】最終同意から入院まで【末梢血幹細胞採取】

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体験談①:ドナー選定通知から血液検査まで

体験談②:血液検査から最終同意まで

今回は、実際に骨髄採取を行う病院決定の連絡から入院前日までを時系列で紹介する。

  1. ドナー選定通知から血液検査まで
  2. 血液検査から最終同意まで
  3. 最終同意から入院まで
  4. 入院から採取、退院まで
  5. 退院後の生活

採取病院の決定から入院まで約3週間の出来事だ。

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最終同意から2日後 採取病院と予定日・方法が決定

コーディネーターのTさんから電話があり、採取施設と採取方法、採取予定日を伝えられた。

詳細は後日、郵送で送られてくる。

私の採取施設は都内の私立大学病院。採取予定日は今から1ヶ月後だ。

採取予定の病院で健康診断と問診があるので、Tさんと1週間後に採取予定の大学病院で待ち合わせし、電話は終了。

健康診断で、もう一度、血液検査を行うため激しい運動は禁止だ。そして、骨髄の採取方法は「末梢血幹細胞採取」に決定した。

骨髄提供には2つの種類がある。提供(ドナー)側に選択権は無く、患者さんの容体などで決まる。

①骨髄採取:全身麻酔し、腰の骨から骨髄を採取する方法
②末梢血幹細胞採取:薬を数日間投与し、両腕から成分献血のように採取する方法

骨髄採取の入院期間が一般的に4泊5日に対し、末梢血幹細胞採取は一般的に5泊6日と入院期間が1日長くなる。

末梢血幹細胞採取は、白血球に含まれる造血幹細胞(血液を作る細胞)を腕の血管(末梢)から採取する方法なので、血液中に含まれる白血球の数を増やす必要がある。ドナーは体内の八卦級を増やす薬を注射され、移植に必要な造血幹細胞が取得できる白血球数を目指す。薬の投与から白血球数の増加まではタイムラグがあるので、入院期間が長くなるそうだ。

また、投与する薬の影響で倦怠感や腰が重く感じたりすることもあるらしい。これは体の白血球が増えている兆候で、採取が終わると自然治癒する。痛みが強い場合など必要であれば、痛み止め薬も処方される。

個人的には、末梢血幹細胞採取で少し安心した。麻酔の経験が無いので、全身麻酔が少し不安だったからだ。

そして、「手術」と言われるとそれなりに勇気がいる。

決定通知から2週間後 健康診断

入院の2週間前に、入院(採取)予定の大学病院で健康診断と問診をするため、病院でTさんと待ち合わせ。大人になってから、誰かに付き添ってもらって健康診断なんて初めてだ。少しだけVIPになった気分が味わえる。

さらに、採取する大学病院の診察券も骨髄バンク負担で作ってもらえる。大学病院の診察券は高いし、紹介状が必要だったりするから、ラッキーだ。

健康診断の前に、担当してくれるS医師とご挨拶。簡単な問診を済ませて健康診断へ。健康診断は会社で受ける健康診断の簡易版みたいだ。

覚えている限りでは以下の4項目を検査した。

  • 血液検査
  • 肺のX線撮影
  • 血圧測定
  • 心電図

全身麻酔が必要な骨髄提供では、肺活量の測定も行うらしい。

骨髄提供ドナーはどんな検査でも、まず血液検査を行う。まぁ、血液を渡すわけだから当然なんだけど、この2ヶ月で何回目だ?というくらい採血している。こなれ感が出てきた。

大学病院は患者さんの数も多く、午前中を丸々使っての健康診断となった。有給取得していてよかった。

血液検査以外の項目はS先生に説明してもらう。各項目、無事合格。両腕の血管太さも合格。血液検査の結果は後日、Tさんから伝えられた。これも無事合格。

提供の条件は満たせたが、新型コロナウイルスの影響が大きな時期だったので、入院前日にPCR検査が必須らしい。もしも陽性となったら日程を再度調整らしい。

今まで以上に手洗い・うがいをせねば!

健康診断の2週間後 入院前日PCR検査

ついに来た入院前日、今日はPCR検査がある。会社にはこの日から休みをもらった。

PCR検査は、コーディネーターのTさんがいないので少し不安。

初めてPCR検査を受けるので少しドキドキしながら検査室の前で待機。

番号を呼ばれたら、診察室で壁に向かって座る。なぜ、壁向き?と思っている間に、先生(医師)が頭の後ろから、鼻を綿棒でくりくりしてくれる。なるほど、反射的にくしゃみをしても良いように壁を向いて座るのね。

待ち時間を含めて、所要時間は30分くらい。検査結果が陽性の場合は、当日の夕方に電話がかかってくる。

コーディネーターのTさんに検査終了を伝えて、病院から電話がないことを祈る。

夜、20時。病院からの連絡はなく、Tさんとも確認して明日からの入院が決定!

さぁ、いよいよ入院だ。候補通知から約3ヶ月。早いような長いような…。

Tさん曰く、今回の進行はかなり急ピッチだったらしく、通常であれば4~6ヶ月くらいかかるそうだ。

患者さんの容体にもよるので時間は個人差があるようだ。でも今回、急ピッチということはもしかして、適合したの私だけだったのでは?とか自惚れながら、入院準備をしていた。

入院生活編に続く

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