ゴールデンカムイに触発されて博物館網走監獄へ行ってきた。
日本最古の刑務所施設「五翼放射状平屋舎房」と「脱獄王」を見るのが目的だったのだが、北海道開拓の歴史を知り、気持ちの落とし所を見つけられないまま帰ってきた。
ちょっとした聖地巡礼のつもりでルンルン気分だったのに、帰り道の気持ちは少し重かった。
それでも、実際に行って良かった!とおすすめしたい博物館なのは間違いない。
博物館 網走監獄の概要
網走監獄は北海道網走市にあった旧網走刑務所の施設を移築した日本唯一の刑務所がテーマとなった博物館だ。
高倉健主演の映画『網走番外地』シリーズの人気により、全国的に有名な観光地の一つだ。
若い世代は網走番外地は見たことはないだろうが、漫画・アニメのゴールデンカムイでも舞台になっていたりするので知っている人も多い。
施設名 | 博物館 網走監獄 |
---|---|
所在地 | 〒099-2421 北海道網走市字呼人1-1 |
電話番号 | 0152-45-2411 |
アクセス | JR網走駅から約4km 徒歩:約40分 車:約7分 バス:約10分 |
駐車場 | 敷地内に2ヶ所 乗用車400台 バス専用レーン21台 身障者専用、バイク専用レーン・自転車置き場有 ※無料 |
URL | https://www.kangoku.jp/index.html |
おすすめ度 | ☆☆☆☆ |
アクセス
JR網走駅から博物館網走監獄までは約4km。
徒歩だと約40分、 車だと約7分、バスは約10分。
徒歩で行くのは現実的ではないね。
駐車場
駐車場は敷地内に2か所あり、乗用車が400台駐車可能だ。
駐車料金は無料!ありがたい。
駐車場は広いのでできるだけ、博物館の近くに駐車しておきたい。
チケット料金
大人 | 1,500円 |
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高校生 ※ 学生証要提示 | 1,000円 |
小中学生 | 750円 |
福祉料金 | 750円 |
網走市民割引 | 2割引 |
インターネット割引券 | 10%OFF |
個人の利用の場合、博物館網走監獄の公式HPに掲載されている割引券を提示すると10%割引となる。
スマホの画面掲示で良いので利用しよう。(公式HPのインターネット割引券)
博物館 網走監獄のレビュー
監獄食堂で昼食
博物館に入る手前に監獄食堂というレストランがある。
現在の網走刑務所の食事メニューを再現した食事を食べられる。
その名も監獄食A、監獄食B!ホッケ定食とサンマ定食で良くない?
- 監獄食A(さんま)
- 監獄食B(ほっけ)
私はカレーライスを食べた!おいしい!!

全然臭い飯じゃない!監獄食、あなどりがたし!
ちょっと待ってよ……しゃばで普通に働いている私よりも栄養バランスを考えられたこの食事の方が良くないか?
残業するとコンビニとかスーパーの総菜なら良い方、カップラーメンで済ませることもあるのだが!最近、サンマ高いし!!
重要文化財であふれる展示
お腹を満たして、いざ入門。
正門前には看守さんが立っている。
微動だにしなくてすごいなぁ!と思っていたら人形だった。
博物館網走監獄は貴重な建造物を残すことを目的にしていることもあり、展示されている建物は重要文化財や登録文化財ばかり。
このレンガ造りの独房も登録文化財だったりする。
お土産売り場がある庁舎だって重要文化財だ。
博物館網走監獄の面白さは、重要文化財の中に入って建物の歴史や雰囲気を体感できることもあるのだろう。
五翼放射状平屋舎房
網走監獄と言えば、五翼放射状平屋舎房。私もこれを見に来た。
中央に看守室から5方向に翼のように伸びた監房がある。
看守からは5方向に伸びた監房を見渡せるので、少ない人数ですべての獄舎が監視できるようになっているのだ。
こういう建造物の工夫、大好き!
館内を観察していると脱獄王がちゃっかり脱獄しているので、行った際は見つけて欲しい。
しかし、歴史的な建造物だけあってエアコン等はない。今回、私は夏に行ったのだが、2023年の猛暑は北海道でも猛威を振るっており、めちゃくちゃ暑かった。
水分補給と汗対策に飲み物やタオルは忘れずに持って行った方が良いだろう。
監獄歴史館 監獄体感シアター
私の胸を打ち抜いたのが監獄歴史館の監獄体感シアターだ。
囚人が北海道開拓に従事していたことを知らなかった自分には驚きの事実ばかりだった。
北海道開拓に囚人が使う理由はこんな感じだ。
開拓のために道を作るといってもこの原始林では民間に頼めばとんでもない賃金となるだろう、だが囚人を使えば費用は半分以下ですむし、悪人なのだから作業で死んでも悲しむ者もない、囚人の数が減れば監獄費の節約にもなる、まさに一挙両得であり今後も困難な作業は、囚人を使うべきだ。
参考:監獄秘話 第3話 抜粋
いや、確かにそうなのかもしれないけれど…
工期を短縮するために、無理・無茶を通して行われる工事は結果として、道央とオホーツク沿岸を結ぶ道路の開削工事は、1,000人の従事者から看守も含め、200人以上の犠牲者を出したというのだ。
囚人ということは、本州で悪いことをしてきた人ではあるんだろうけど、それでも辛すぎる労働環境。だって、逃亡防止用に二人ずつ足に鉄の鎖つけながら、原生林を切り開くんだよ。
これは流石にひどすぎると思う自分と、自分の家族や知り合いが事件や事故に巻き込まれ、犯人がのう生きとていたら許せない!できるだけ重い罪を科すべきだ!と思う自分がいる。
そんな自分の中の矛盾を抱えてしまった。観光先で思わぬ宿題を出された気分だ。
ただ、事実として今、こうやって博物館網走監獄に来た道も囚人たちの手によってできた道なのだ。
博物館 網走監獄のレビューまとめ
最果ての地の刑務所・網走監獄。五翼放射状平屋舎房をはじめとする重要文化財・登録文化財が多く移築され、建築の歴史を学べる施設だ。
しかし実際に訪れて最も印象に残ったのは、北海道開拓には囚人たちの力が必要不可欠だったという歴史。罪を犯した人には何を行なっても良いのかという疑問だった。
学校の修学旅行ではないが、北海道開拓の歴史に想いを馳せるきっかけになる観光だった。
博物館 網走監獄の情報
施設名 | 博物館 網走監獄 |
---|---|
所在地 | 〒099-2421 北海道網走市字呼人1-1 |
電話番号 | 0152-45-2411 |
アクセス | JR網走駅から約4km 徒歩:約40分 車:約7分 バス:約10分 |
駐車場 | 敷地内に2ヶ所 乗用車400台 バス専用レーン21台 身障者専用、バイク専用レーン・自転車置き場有 ※無料 |
URL | https://www.kangoku.jp/index.html |
おすすめ度 | ☆☆☆☆ |
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