ボーカルのコヤマさんの世界観にどハマりして知ったバンド、Lyu:Lyu。
感情をむき出しにして歌われる繊細な歌詞が心を捉えるのですが、現在はCIVILIANとして活動されています。
メンバーはギター&ボーカルのコヤマヒデカズ、ベースの純市、ドラムの有田 清幸による3ピースバンドです。
Lyu:Lyu名義、ナノウ(ほえほえP)の曲も紹介したいので、後ほど記事にします。
シングル、アルバムに収録されている曲の中でも私のお気に入りの曲を紹介します。
基本的にどの楽曲も大好きなのですが、一部だけの紹介となります。
(太字は歌詞です)
1stアルバム:eve収録曲
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残り物の羊|CIVILIAN
歌詞の世界観は一人になってしまった羊の苦悩になっていますが、羊を人に置き換えてみるとグサリときます。
俺は最初(はな)から 必要とされていないのか
仲間が連れていかれるなか、なぜか自分だけは取り残される。
羊はその理由がわかりません。
かごめ かごめ 何時(いつ)になったらでてくんの
歌詞の中で何度も呼ばれるとありますが、「何時になったらでてくんの」という歌詞があるので周りの羊は自分の意志で檻の外に出ていったのではないかと思います。
残り物の羊は選ばれなかったのではなく、自分から檻の中から出ようとしなかったのでしょう。
人間世界も自分が取り残されているのではなく、実は自分で一人であることを望んでいる、もしくは一人になってしまう行動をする、仲間の中に入る行動を起こしていないのかもしれない。
私はそんな風に受け取りました。
どうでもいい歌|CIVILIAN
誰のために生きていて 誰を信じて誰を疑うの
その問いに答えられるのは 他のだれかじゃないでしょ
君は君の願いを死ぬまで離せない
他人の意見に自分をすり合わせていくことが毎日のほとんどになっていると思い知らされます。
私は自分が何をしたいか、何になりたいかハッキリ口に出せなくなってます。
それは「できるわけない」とか「思い上がりだ」と思われるのが嫌だからだと思います。
でも、自分のなりたいものって、伝えたいものって自分の表現でしか伝えられないんですよ。
完璧な表現じゃなくていいからさ
もう一度ちゃんと こっち見て歌ってよ
自分の意志に素直になりたいときに聴いています。
ハロ/ハワユ|CIVILIAN
コヤマさんの個人活動名義:ナノウの楽曲です。
ボーカロイドで聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
問答無用で聞いていただきたい。本当に名曲です。
絶対に共感する部分があります。
ボーカロイドではなかなか出せない感情の部分が出ていますので、ボカロでいいよなんて思っている方も是非聞いてください。
言わなきゃいけないこと|CIVILIAN
破裂しそうな感情も 言葉にしたら 嘘みたいで ~
人と人が理解不能だと 何時になってもわからないまま
相手に伝えるということがいかに難しいことか。
分かった気になったつもりにしか私たちはなれないんだよ。
でも、あなたのことがわからないから知りたいし、でも、その行為は人を傷つけてしますこともある。
サビの
心が透明ならば~
体が透明ならば~
という歌詞はよーくわかります。
まさにその通りです。
自分に付いた傷を見て それでやっと僕らは解るのさ
言わなきゃいけない事が
気づいた時には遅すぎることが多々あるんですけど、失ってからようやくわかるんですよね。
伝えたかった事というのは。
恋愛の歌詞にはよく出てきますが。また違ったアプローチで伝えてくれます。
あなたのこと|CIVILIAN
この曲の「あなた」にあたる人を私は持っていません。
それでも、この曲に感情移入します。
あなたの痛みは あなたのもので
僕の痛みは 僕のもの
この歌詞がこの曲の全てだと思います。
辛い経験も、泣いた過去も全てがあったから、あなたは「あなた」にだったし、僕は「あなた」に会えた。
そんな風に思える相手にいつか会いたいですね。
サビに入る あなたのこと という歌い方、感情の入れ方が個人的にお気に入りのポイントです。
I’M HOME|CIVILIAN
死んでいるような朝が来て 生きたいと願う夜が来た
いきなり心をグッと掴まれます。
曲調もしっとりしているので歌詞の世界にどっぷりと浸れます。
あなたはとても恵まれている 下を見て見なさい とか
あなたはとても甘えている 上を見て見てみなさい とか
この歌詞だけで救われる気がしませんか。
ただ、帰ろう、もう帰ろうという歌詞の意味だけはまだわかりません。
これ以上他人に踏み込んではいけないということなのか、目標に進むのはやめようということなのか。
はたまた、自分の気持ちに正直に帰ろうということなのか。
曲名のI’m home は ただいま という意味ですから、個人的な解釈ですが自分の気持ち、心に一度戻ろう、帰ろうということなのかなと思っています。
顔|CIVILIAN
自分の顔が本当に好きだという方は少ないと思います。
私も、もう少し鼻が高ければなーと思うことがあります。
じゃあ、この曲が悲観的に顔のことを歌っているかと言えばそうではないです。
悪くはない 悪くない 悪くはないよな きっと
自分の顔にコンプレックスを持つとどうしてもネガティブに考えて頭の中ぐるぐるしてしましますが、この曲はそんな自分だからこそ、そんな顔だから出会えた人たちがいる。だから、悪くはないんです。
この曲の主人公も決して自分の顔を好きになっているわけではなく、受け入れて前向きに進み出しているように思います。
明日もし晴れたら|CIVILIAN
自分さえもわからない 僕らはこれから さあ 何をしようか〜
もうどこへだって逃げられない
という歌詞が
自分さえもわからない 僕らはこれから さあ 何をしようか〜
命は君のものだ もうどこへだって行けるよ
に変わるんですよ。
あぁ、そうだった、そうなんだよ。
自分の命なんだよ、どうやって過ごそうが自分の気の持ち方じゃないかと思うわけです。
曲名のように明日もし晴れたら、という日常の思考の中にこういう考えても仕方がないというか、答えがないものを考え出す自分がいるので、そんな時はこの曲を聞いて気持ちをリセットして、前を向けるようにしています。
シングル:愛/憎
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3331|CIVILIAN
この曲も「ハロ/ハワユ」と同じくナノウ名義の楽曲でした。
曲名は「さみしい」ってことなのかしら。
3が3つで さみ 4番目に1で しい。
もしくは単純に「さん・さん・さん・いち」なんでしょうか。
とにかく、めちゃくちゃかっこいい曲です。
毎日にアンコールなど無い
人生にアンコールなど無い
この歌詞のセンス、人生や1日をアンコールなんて考えたことありませんでした。
確かに繰り返しの毎日ですが、同じ日なんてありませんし、ましてやアンコールさせることなんてないですよ。
だから、今を精一杯生きろというメッセージが伝わってきます。
ボカロでも機械ならではの良さがあるんですが、この歌詞にコヤマさんの感情が乗るとかっこよさ倍増です。
シングル:生者ノ行進
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生者ノ行進|CIVILIAN
アニメ「オールアウト」の2期のオープニングテーマでした。
私もちょうど、アニメも見ていたので、テレビからコヤマさんの声が聞こえた時にテンションが上がったのを覚えています。
バンド名が変わったことに気づいたのはお恥ずかしながらこの時でした。
Lyu:Lyuの時代から急激に曲の雰囲気が変わったようにも思います。
なんというか前向きな歌詞です。
アニメのタイアップソングといことでメロディーもキャッチーです。
Lyu:Lyu名義の頃は最後に前向きな言葉をこぼす曲が多かったのですが、生者ノ行進では一転してずっと前向きな歌詞が続きます。
何も無くて構わないから 僕らは行くのさ 明日を夢見て
あの日の僕らに今こそ勝つんだよ
自分で生きて行く道に対する決意や、過去を受け止めた上での決別の意思表示が感じられます。
君は君であることを|CIVILIAN
就職活動中にお世話になりました。
自己分析、自己分析で自分が何者かであることに固執していた時期だったので、
心配しなくていい 本当の自分なんて きっと どこにもいないさ
だから 言いたいこと言いなよ 聞いているから
という歌詞と
どこにも行かなくていい 本当の自分なんて きっと ここにしかいないさ
だから言いたいこと言いなよ
の歌詞は本当に心の支えでした。
本当の自分なんてものがどこかにいるんじゃないかと考えていた時期でしたが、この歌詞のおかげで今いる自分自身が「本当の自分」というやつなのかもしれないと考えることができました。
最後に歌詞では
君は君であることをやめたんだね 〜
澄み切った目をして君はそう笑っていたんだ
とあります。
この曲の中の「君」は誰かに期待されている自分(君)をやめて過去を含めた自分自身を受け入れることができたと考察してます。
まとめ:バンド名が変わっても根本は変わってない
自分の語彙力が少なすぎて絶望するわ。
でも、本当にここにある曲は一度聞いていただきたい。
タイアップ曲もありますが、個人的にはアルバムに収録されている曲の方が好きなのでタイアップ曲は少なめです。
悩んだ時、日常で感じたふとした違和感、それを言葉にして、感情にして伝えてくれるそんなバンドです。
Lyu:Lyu名義の曲と比較すると前向きな曲が多いですが、CIVILIANは辛い過去や経験もあなただけのものなんだよと教えてくれる気がします。
感じ方の差こそあれ、みんな何かを抱えたり、背負っていると思います。
そんな時に自分の気持ちを代弁してくれるCIVILIANというバンドが私は大好きなんです。
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