塾講師のアルバイトに求められているのは教える技術じゃない

管理人の日記

塾講師のアルバイトで3年ほど雇ってもらっていました。

【アルバイト】理系大学生が塾講師をやって思ったこと【個人経営】でも書いていますが、個人経営の塾で、私の恩師が経営しています。

塾講師のアルバイトをし、ある生徒の数学の点数が50点上がりました。
その時に塾講師のアルバイトに求められているのが、

「人にわかりやすく教える技術」ではなく、

「人をやる気にさせる技術」だということがわかりました。

教える=自己陶酔

私も一年目は人に教える技術こそが塾講師に求められていると思っていました。
そのために授業の予習は必ずしていましたし、ホワイトボードもたくさん使って、わかりやすい授業というものを作り上げていきました。

一年目に私が教えていた生徒は一人。
まさに一対一の授業、個別指導です。

それでも、勉強のセンスがあったのでしょう。
一学期の成績では80点台を取ってきました。

ですから、私もこれまでの授業の方針を貫きました。
わかりやすい授業こそが生徒が求めている授業だと信じていました。

その結果、どうだったか。

三学期のテストでは60点台まで点数を落としてしました。

予習に何時間も費やし、わかりやすい授業を心がけ、私は生徒の成績を落としました。

この時にようやく私は生徒が求めているのが「わかりやすい授業」ではないのだと知りました。

生徒が持っていないものはどれだ

生徒はすでに勉強をする環境を持っています。

学校に行けば先生がわかりやすく勉強を教えてくれます。
教科書も、ノートも、筆記用具もあります。
叱咤激励し、優しい声をかけてくれる親という存在がいます

これだけの環境が揃っているのに、塾に通う生徒が求めているのは何か。
それは、恐らく「勉強をやらせてくれる人」ではないかと思いました。

環境が揃っていても勉強したくないのは、勉強をさせる人がいないからだと思うのです。
親の前では子供は甘えます。勉強をしろと言われても、ハイハイと聞き流すだけです。

学校の先生はみんなにわかりやすく説明するのが仕事で、個人のやる気を引き出すことは仕事ではないです。(中にはいると思いますが)

だから、塾講師に求められているのは生徒に勉強をさせることだと思ったのです。

授業を受けるのではなく、とにかく問題を解く

授業って受け身じゃないですか。
受け身だと、手を抜けるんですよ。

私も、大学の講義は寝てしまうことが多かったので、よく気持ちがわかります。

だから、塾では生徒に問題を解かせることにしました。
「いや、普通じゃん」とお思いでしょうが、説明も何もなしにとりあえず、「習ったことないけどやってみ」といって生徒に問題を解かせました。

ここでの正解、不正解なんて問題じゃないのです。

そのあとに問題の説明する下地づくりです。
一度、自分の頭でわからないことを考えることで、説明を聞きたくさせました。

やってることはクイズ番組のようなものです。
問題出して、一定時間後に答え合わせ。

この繰り返しです。

ただ、問題の量はかなり多かったと思います。
自分の説明の時間は1.5時間の授業の中で10分以内に納めました。

その他の時間はひたすら問題を解いてもらいました。
90分の授業で100問の問題を解くことを私の授業のテーマにしたのです。

もちろん、生徒からは批判噴出です。
あの先生は何も教えてくれない。何度言われたことか。

でも、生徒は自分が解けなかった問題を解けるようになった時に
「あれ、こいつのやってること案外良いんじゃね」と思ってくれたようです。

決定的だったのはある女の子が単元テストで80点とったことでした。

その生徒は
「人生で初めて80点以上の点数をとった」とわざわざ、授業日でもないのに報告しにきました。

先生としてこんなに嬉しいことはないです。めちゃくちゃ嬉しかったです。

こうなると、他の生徒も「私も!」状態になります。

そうして、次の期末テストで違う子が50点点数をあげました。
といっても、70点台ですよ。それでも、彼女はとても嬉しそうで、誇らしげでした。

「教える技術」ではなく「やらせる技術」

生徒の点数を上げるのが塾の仕事です。
そのためにわかりやすい授業を心がけるのは絶対に必要な条件です。

しかし、それ以上に生徒に問題をたくさん解かせるというのも大事なことだと伝えたいのです。

人に教える時、教える側(先生)はめっちゃ気持ちいいです。
自己陶酔の状態ですよ。

でも、生徒はすでにその役割を果たす人を学校に持っています。

だから、塾の先生は生徒に「勉強をやらせる技術」を持つことが大切だと思います。

私はカリスマ講師のように話術で人をやる気にはできないので、受け持ちの授業中に「たくさん問題を与える」という方針にしました。

もちろん、勉強方法の合う合わないは生徒によって違います。
しかし、何かの助けになれば幸いです。

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