前作の「ミスターインクレディブル」を見たのが小学生の頃。
小さい頃に見た映画って印象に残りますよね。
ということで、思いっきり家族映画のインクレディブルファミリーを独身男性一人で見に行った感想を書き残しておきます。
結論、ファミリー向けだろうを一人で観ても面白い映画は面白い!
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映画館の様子
やっぱり、家族連れが多いですね。
家族みんなで観にきたであろう、家族や、おじいちゃんとその孫みたいなお盆休みっぽい雰囲気もありました。
まぁ、こちらはインクレディブルロンリーなんですけどね。
小学生低学年の弟を連れた中学生くらいのお兄ちゃんとかもいて、映画見る前から涙が出そう。
その後に、幸せそうな夫婦と4歳くらいの女の子が手を繋いで劇場に入ってくると言う、この世の幸せを凝縮した家族を目にして、傷を負ったインクレディブルロンリー。
うん、私、気持ち悪いね。
でもね、小さい子も最後まで静かに観てた。やっぱりディズニーはすごい。
まさかの前作からの続き
独り者の嘆きはここまでにして、映画の感想です。
14年ぶりのインクレディブルシリーズでしたが、まさかのミスターインクレディブルからの続きでした。
ミスターインクレディブルのラストからの続きだったんです。
もう、この時点で、映画見に行く前にレンタルしておけば良かったと思いました。
何と言っても前作は14年前ですよ。
ラストどう言う風だったかなんて忘れています。
全くの新規で観に行く方も、前作を観たから行くと言う方もおさらいはしておいた方が良いかと思います。
でも、導入部分がしっかり作ってあるので「あぁ、こんな敵がいたな」と思いながら、映画の世界に入り込めます。
働くお母さんはカッコいい
やっぱりあのお母さんは有能ですね。
今回はバイクを乗り回したりと前半は単独で大活躍ですし、頭脳戦でも活躍します。
インクレディブルファミリーとはなっていますが、実質バトル方面はお母さんの一人舞台ですね。
まぁ、脳筋のお父さんとは違って使い勝手が良さそうな能力ですもんね。
イラスティガールがお気に入りの方は今回の映画観に行くと大満足できますよ。
男性と女性、どちらが外に出て働くか、今時の夫婦像でもあると思いますね。
今回はイラスティガール(お母さん)が家族のために外に働きに行っただけのこと。
家族のために働ける女性って素敵ですし、成果を挙げられる女性も素敵です。
家事をするお父さんもかっこいい
今回のお父さん(ミスターインクレディブル)は家事担当。
赤ちゃん(ジャックジャック)に絵本を読む、長男(ダッシュ)の算数を一緒に解く。
娘(バイオレット)との関係に悩むなど、こちらも一生懸命働いています。
お母さんが外に出て働いて、活躍していることに腹を立てたりと、男としてわかるなーと感情移入してしまいます。
それでも、お母さんが働いている邪魔はできないと、睡眠不足になって17時間も寝るほど追い込まれて行ったりと、家事や育児に奔走する父親の姿を見せてくれます。
確かに目に見えるような、世間で大きく取り上げられるようなことではないかもしれませんが、家事、育児を不器用に頑張る父親と言う姿は同じ男としてかっこよく見えました。
赤ちゃんを預けた時に「育児はちゃんとできたらヒーロー並みよ」とエドナ(デザイナー)が言う通りだと思います。
個人的に心に来たのは2つのシーン。
息子に算数を教えるために勉強するシーンと「最高のパパよ」と娘から言われるシーン。
あぁ、かっこいい父親だなぁと胸が詰まりました。
まだ私、結婚もしていないんですけどね。
前作は戦闘シーンがメインだった印象
前作は戦闘シーンがかっこよくて、その爽快感で映画が終わったように思います。
観たのが8歳の時ですからね、その程度の印象しか残っていないのかも。
しかし、今回は大人になった私が観ました。
その印象はディズニー映画は子供向けだけど、大人が一緒に見ても本当に面白いと言うことを再認識しました。
今回も先頭シーンはカッコいいですし、スカッとします。
でも、やっぱり映画としてのテーマ、問題提起もあって、大人と子供両方の目で見て楽しめる映画でした。
敵さんのアナウンスが印象に残ってる
今回の敵はスクリーンスレイバーです。
映像を見せることで、他人を操ることができます。
これはマスメディア(テレビや新聞)といった物の風刺ですね。
自分の頭で考えなさいよ!と言うことをずっと言ってきます。
さらに、敵だけでなく、インクレディブルファミリー内の会話でも自分の頭で考える重要性が描かれます。
ヒーロー活動は犯罪、でも、正しい行いをした。
犯している法律そのものがおかしいじゃないか。
などなど、物事の善悪を判別するのが難しいと、何度も訴えてきます。
昔は良いことだと言う確信を持てた、でも今は何が正しいことか分からない。
ヒーロー活動をしてきたミスターインクレディブルがそうこぼすのです。(育児についてのシーンですが)
敵さんも敵さんで、ヒーローに頼るのではなく、自衛の手段を持つべきだと訴えています。
ヒーローがいるから、私たちは守ってくれと叫ぶだけの弱者になるのだと。
作中では最後に警察に捕まっていますが、考え方自体は敵さんの言うことは正論だと思います。
フロズンはやっぱり美味しいところどり
インクレディブルを語るなら、フロズン、この男ですよね。
今回も美味しいとこどりですね。
あのキャラクターは本当に好きです。
お父さんの家事、育児の心配をしてくれたり、アドバイスをくれたりといい奴です。
最後も、街を守る最後の砦を作ったのはフロズンですし、本当に良いとこどりの良いキャラクターです。
物語は大人には分かり易すぎる
子供向け、しかもアクション映画に何を求めんやと言うところですが、敵が分かりやす過ぎたのが気になりました。
良く言えば、台本通り、悪く言えば単調です。
敵は誰?と言う展開にならず、あぁやっぱりね。くらいの感想しか出てきません。
アクション映画、しかも子供向けですので、そこらへんはあまり期待しないほうが良いかなと思いました。
ぐちゃぐちゃ言ってますが、私は2時間前のめりになって見てたんですけどね。
まとめ:家族を持った時に観たらどう言う感想を持つのだろうか。
インクレディブルファミリー、とっても面白かったです。
ピクサーの3Dアニメーションはドンドン綺麗になっていきますし、映画にはテーマ性もありました。
家族のいない独り身が見ても大変満足でした。
ただ、これが家族を持った人がみるとどう言う感想を持つのか少し興味があります。
現実の育児はもっと大変だし、子供たちも言うことを聞いてくれることばかりじゃないでしょう。
ましてや、結婚した女性が働きに出ることは日本はアメリカ以上にまだ厳しいです。
家族を持った方がどう言う感想を持たれるのか気になりました。
その点、気軽に見に行った独身男はわかりませんので、悪しからず。
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